2018年 強化型老健の個別リハビリへの対応~4月レポート
2018年の改定より老健は機能ごとに5類型へ分類されることになった。
強化型老健では少なくとも週3回以上のリハビリテーションの実施が求められることとなった。
3月のQ&A VOL1では、個別リハビリテーションについて
「入所者に対し、少なくとも週三回程度のリハビリテーション」とは、理学療
法士、作業療法士又は言語聴覚士が個別リハビリテーション 20 分程度を週3回以上
行うことでよいか。また、当該個別リハビリテーションを実施するにあたり、短期集
中リハビリテーション実施加算、認知症短期集中リハビリテーション実施加算の算定要件に当てはまる場合については、これらの加算を算定してよいか。
(答) いずれについても貴見のとおりである。
と示された。
この日全国の老健施設は激震が走ったと思われる。
3月23日午後の時点では「20分以上」という記載であったが、夕刻の差し替え版で「20分程度」へ修正された。
「以上」であれば、現在の短期集中リハと変わらないが、「程度」となると程度問題と捉えることができ、解釈の幅が僅かに広がることとなる。
一部の行政区では集団も可ともされていたようだが、現時点ではあくまで「個別」と訂正されている。
私たちの施設での取り組み方針は、現時点では以下の通りとした。
①あくまでリハビリマネジメントの考え方に基づき、利用者個人の課題に対応する
②当面利用者の課題を「移動課題」に着目し、課題別のカテゴリーに分ける
③療法士が各利用者に20分程度の個別的セラピーができるよう小グループを編成する
④1週間の実施予定表を部門責任者が中心に作成し、リハスタッフ間で予定を共有する
⑤4月中に運営上の問題点を見つけて改善する
(※以前記事にした大集団の活用は中止したが、移動課題チャート図を参考にした)
4月1日には頭を抱えていたものの、3月の最終週に一定の準備ができたため、ひとまず混乱はなく経過できた。利用者の反応は「回数が増えてうれしい」という声が大半であった。
まだ4月は週3回を「まわす」ことに集中していたため、プログラム内容や利用者の個別ニーズへの対応には課題が残されている。
次月からのとりくみは、着替え・排泄・入浴などのADL課題にも着目した運動メニューづくりとし、セルフエクササイズを勧めるとりくみを予定している。
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