平成30年度へ向けた老健セラピストの準備~強化型

介護給付費分科会資料156回より

(2) 介護老人保健施設 

① 在宅復帰・在宅療養支援機能に対する評価 

 平成29 年の制度改正で、介護老人保健施設の役割が在宅復帰・在宅療養支援であ ることがより明確にされたことを踏まえ、この機能を更に推進する観点から、報酬体系の 見直しを行う。

 ア 従来型の基本報酬については、一定の在宅復帰・在宅療養支援機能を有するもの を基本型として評価することとし、メリハリをつけた評価とする。 

イ 在宅復帰・在宅療養支援機能については、現在、在宅復帰率、ベッド回転率、退所 後の状況確認等の指標を用いて評価しているが、これらに加え、入所後の取組みやリ ハビリテーション専門職の配置等の指標も用いることで更にきめ細かい評価ができるよ うにする。

 ウ 現行の在宅強化型よりも在宅復帰・在宅療養支援をより進めている施設については、 更に評価することとする。

 エ 併せて、退所前訪問指導加算、退所後訪問指導加算、退所時指導加算について は、介護老人保健施設の退所時に必要な取組みとして、基本報酬に包括化する。

オ ただし、退所時指導加算のうち試行的な退所に係るものについては、利用者ごとの ニーズによって対応が異なることから、試行的退所時指導加算として、評価を継続することとする。



老健セラピストの準備は

強化型老健の施設基準が再評価されることになると思います。

文脈からは、地域包括ケアシステムを本気で機能させるために、老健の在宅支援機能を最大限に発揮させなさいと解釈できます。その一つとして、リハビリテーション職の役割を充実させる必要があるということですね。

「入所後のとりくみ」についてはいまだ明確にされていませんが、ベッドコントロールありきで無理やり退所をさせるのではなく、入所前の課題確認⇒入所時のゴール設定⇒入所後の具体的ケアプラン実行⇒退所前の再評価と訪問指導⇒残された課題の調整と達成⇒退所後プランの調整⇒退所後の生活モニタリングといったように、施設利用の前後までのプロセスフォローがが求められています。また具体的な課題解決のケア方法(生活リハビリ)も評価の対象になりそうですね。

セラピストは、短期集中リハ加算において終始機能訓練を重視するのではなく、時系列を把握した生活課題解決アプローチの中で、専門性を発揮していくことですね。


老健セラピストの働き方

介護老人保健施設で勤める療法士支援サイトをめざします。制度、管理運営、チーム作り、臨床力を中心とした情報発信していきます。

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